大会実行委員長/生徒実行委員長
島根大会を終えて

 演劇の神様はいた

細田 欣一

島根大会を終えて

錦織 芽依

 大会プログラムに多くの誤植があったことを、ご迷惑をおかけした方々にお詫びします。また「九州ブロックだより」を折り込みにしたことは島根の責任です。   正月二日、愛犬の急死による重度のペットロス状態のまま、出場校打合会が終わると義父の葬式。七月二十七日、最後の荷物を車に積み込み、車のドアを閉めようとした瞬間、段差を踏み外し足を捻った。足の骨が折れていた。

 会場で迎えてくれたのはみんなの冷ややかな眼差し。罵声。そして極めつけは「これで島根大会は成功する」という言葉。

 それを実証するがごとく、みんなは私などを無視し良く動いた。日程は消化され、いつの間にか大会は終わっていた。会場の片付けが終わったときスタッフ全員が満足感と充実感に浸っていた。私を除いて。個人的には不完全燃焼もいいところである。

 島根大会は史上最小のスタッフで運営した大会だった。そのため交流会でおみやげを渡すのを忘れるなどミスも多かった。

 それでも島根大会で幾つか試みたことがある。席の中詰め、生徒講評委員会のオープン化、島根での活動報告集作成、謝礼金問題等である。中詰めは今後の大会でも有効だと信じている。生徒講評委員会の活動の様子はこれまで一般の目に触れることはなかった。島根では幕間の活動は中ホールロビーで行ってもらった。少しでも活動の様子を一般の人にもみてもらいたかったからだ。会場の制約もあるだろうが、今後もっとオープンなものなることを期待する。

 閉会式で「いい大会だった」というお言葉を永嶋会長からいただいた。きっと全員が「挨拶」、「笑顔」、「身だしなみ」、「誠実に心のこもった対応」を実践してくれたおかげだと思う。

 階段を這い上がって、必死の思いで交流会を覗いてみて気がついたことがある。出場校のみんながとても協力的だったのだ。そしてのりも良かった。県内スタッフの目を盗んで本番をみていたとき、観客の反応が素直で温かかった。島根大会が成功だったとすれば、出場校の力が大きかったのだと思う。最終日に救護担当者にそろって挨拶をして、会場を後にされた学校があったという。「演劇部の生徒ってとってもいいでしょう」と救護の人に自慢させていただいた。

 また中国ブロックの演劇部顧問、生徒の皆さんの協力も大きかった。照明を手伝っていただいた先生。速報を手伝ってくれた生徒。分科会の司会を担当していただいた先生。そして何より顧問研修会にあんなに多くの人たちが参加してくれた。嬉しかった。顧問研修会は最初から赤字設定であることなどすっかり忘れてしまった。

 またリハの後、高演協の旗の引継ぎの練習に笑いながらつきあってくれた会館スタッフ。最後の上演後、閉会式のためにライトカーテンとスモークの仕込みをした照明スタッフ。島根大会はみんなで創った大会だった。最後に顧問達は笑顔で、「よくぞ骨を折ってくれた」と私の骨折に感謝してくれた。私の怪我で多くのミスを大目にみてもらえたのかもしれない。私の骨折は八百万の神の御業だったのだろうか。

演劇部会代表委員
 (松江農林高等学校)

 7月31日から8月2日にかけての3日間、第53回全国高等学校総合文化祭演劇部門の大会が島根県民会館にて行われました。

 私たちは一昨年の青森大会のときから視察に出かけ、昨年は京都大会に出かけたのですが、どちらの会場でも生徒をはじめとして大勢の方々が連携して運営をしておられ、皆さんの的確な対応にただ感嘆するばかりでした。正直に言うと私達にこのような大きな大会が運営できるだろうかという不安が大きく残りました。実際にやってみると、今まで2度の視察に行ったにもかかわらず、細かなところがわからず、手探りの状態でした。一部ぶっつけ本番のような所もあったと思います。

 一方では、今回の大会を運営するにあたって、実行委員会の中で何度か意見が衝突することもあり、本当に受け入れができるのだろうかという不安は消えませんでした。

 しかし、最後には「この大会を成功させよう」という目標に向かって一緒に歩んでいくことが出来て、大会運営を円滑に進めることが出来ました。スタッフの皆さんも含めて、日頃の島根の大会では見ることの出来なかった、いつもと違った姿も見ることが出来ました。

 また、出場校の皆さんの熱い舞台のおかげで、この大会はたいへん盛り上がりました。今年から全国大会に出場できる高校が12校になり、ますます活気が増しました。12校目の高校は毎年違うブロックから選ばれ、今年は北海道ブロックから選出されました。

 個人的にも、今回の上演作品を見ていると、非常に共感できるものがあり、あぁ、演劇ってやっぱりこういうものなのだなと、再認識させていただきました。さらに、出場校の皆さんは、舞台上はもちろん、舞台以外での普段の態度もキビキビとして、自信と誇りに満ち溢れておられるのを見て、さすが各ブロック代表校の方々だなと感心すると同時に私達も見習わなくてはと思いました。

 大会を終えてみると、「終わったぁ!」と言う達成感と開放感、そして「終わってしまった」という虚脱感と寂しさが入り混じって、なにやら複雑な気持ちです。大会期間中や準備中の努力が全てこれらの感情に変わったのだなと今は思っています。

 現在島根県の演劇部員は大変少なく大きな困難を抱えています。そのせいにしてはなりませんが、細かい点まで注意が行き届かず、ご迷惑をおかけしたことと思います。この場を借りてお詫び申し上げます。

 最後になりましたが、出場校の皆様、上演本当にお疲れ様でした。審査員の先生方、講師の先生方、遠くまでご足労いただき本当にありがとうございました。会場に足を運んでくださったお客様、本当にありがとうございました。そして、私と一緒に準備をしてくれた演劇部の皆、顧問の先生方、その他手伝ってくださった皆様、本当にお世話になりました。お疲れ様でした。

 来年は群馬で開催される全国高総文祭。群馬の実行委員会の皆様、最初はわからないことも多く大変でしょうが、頑張ってください。それでは皆様、来年の群馬大会でお会いしましょう。

 (生徒実行委員長
島根県立松江南高等学校)

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