8月10日(上演8)

朗読劇「まじめにヤレ」

  作:紋田 正博

四国地区代表
徳島県立阿南養護学校 ひわさ分校

 
上演にあたって
 うまく参加できれば10名が出演する、録音(卒業生4名の声)と朗読の劇です。文字という記号を読み取る技を駆使し、肉体という拡声器から音声振動を発したり、体で表現することが、意味内容となって伝達することで、共同体の壊れた現代社会に、言葉(思想)と感覚(肉体)はコミュニケ−ションとしてどこまで有効なのかという実験です。憲法や条文が子どもたちに届いているのかという「まじめ」な疑問を中心に、意味のあることを無意味に、意味のないことを意味ありげに、マイクをもって、脚本を読む、上手下手パネル裏や袖から先生の指示を受ける。常識を逆手に取った、何をやっても 何があってもいい芝居で、遊びきるおもしろい作品です。表現を通 じて、生きる尊厳を獲得することと、みずみずしい感性あふれる活動を通じて、新しい芸術観や価値観をつくろうとする、アール・ブリュット(生の芸術)やオーストラリアの先住民、アボリジニーの豊かで深淵な伝説、地中から現れたとされる祖先の霊が伝えた、50万年以上も昔の文化、ドリームタイムにも通 じる、原初(的)パワーで、「知」や「力」の呪縛からの解放を目指した、「まじめ」にできない、がんばれない、競争しない、脱力系の劇です。
 
プロフィール
 みなさんはじめまして。四国は徳島県の南端に位置する、88ヶ所mの札所、23番薬王寺のお遍路さんや、夏の夜、アカウミガメは産卵に訪れるが、5787人の過疎の町、日和佐町の山すそに位 置する極小規模、全校生19名(小学部5・中学部4・高等部10)の県立阿南養護学校ひわさ分校です。「エッ!ひわさ分校…」みんな学校のことを知りません。「エッ!ひわさ分校に演劇クラブ?」みんなあんまり知りません。「演劇クラブが全国大会に出場!」みんなもっともっと知りません。3年前にヒゲの先生が趣味で作り、ゴーインに押し進めた結果 、今年は演劇クラブに昇格したばっかりで、演劇部ではありません。一応世間並みに顧問とか部長を決めましたが、形態が違います。全国大会はもちろん初出場です。まったくの事件、学校挙げて上へ下への大騒ぎ、まさに大事件です。昨年のメンバーは4名が卒業し、新たに5名の新人(1年2・3年3)を迎え現在クラブ員は10名、すなわち高等部全員が出演します。このメンバーの10名中8名は、隣接する「海部郡知的障害者地域生活自立支援センター」(旧ひわさ学園)を利用(入所)し、通 学・生活しています。支援センターのメニューとか、今年から土・日が休みになり、多くは週末家に帰るため、あまり練習時間がとれません。体育館で1週間に1回できるかどうかです。しかもその放課後も1時間だけの練習、1回通 すだけがやっとです。一人ひとり目標や課題が異なります。先生がサポートしてくれています。県大会や四国大会で他校との交流ができ、いろいろ学ぶものがありました。さらに全国大会で、いい刺激を受けて成長したいと思います。