8月11日(日) 上演(10)

桜井家の掟〜The Rules of the Sakurais〜

阿部 順:作

関東地区代表
千葉県立薬園台高等学校

 
上演にあたって
  最近しみじみと「よく全国大会までこれたなぁ…」と思う。ここまでくるのはとてもとても長かったけど、進むスピードはとてつもなく速かった。まるで長い間特急バスに乗っているようでした。逆のぼれば昨年九月、たったの五日間で作りあげた文化祭公演に始まり、これが最後だとうなずいていた地区大会。大道具の建て込み時間の厳しさに本気で悩んだ県大会。そして富士山・温泉・全国大会出場決定で浮かれに浮かれた静岡での関東大会と、この劇はたくさんのバス停を通 ってここまできたんです。このバスのガソリンは私達の青春の日々。本番が近いと、部活は朝から晩まで毎日あります。高校生活の中で演劇の他にやりたかったこと、ほしかったものが通 り過ぎていくのを車窓からじっと見ながら、それでも誰も降りずにきました。バスには、誰よりも長い時間一緒にいる仲間がいるから。このバスが走り続けていられるのは、顧問の先生や両親や先輩や友達など、応援してくれる人がいるからだとわかってるから。なによりも、辛かったことも楽しかったことも多くて忘れられないことだらけだから。
  太陽のように暑くてそれぞれの想いが熱く思い出が厚い薬園台高校の劇を、どうぞお楽しみください。
 
プロフィール
  ゆとり教育での授業数の減少にも関わらず、今日もお祭り事に命をかける生徒達。はたから見れば異常な光景も、一度その輪の中に入ってしまえばもう何も怖くありません。頑張った分だけ心から楽しいと思うことができるからです。それは何事に対しても同じで、行事しか真面 目にやらないわけではありません、あしからず。
  去年の夏、校舎の疲れを覆い隠すように、校内はとっても涼しげな色にカラーリング。プールにいるようで最初は落ち着きませんでしたが、馴れとは恐ろしいものです。目の、頭の冴えるはずの青に囲まれた中で午後の日差しと戦って、戦い疲れて夢の中……
  薬園台特有の畑を越えると学校自慢の文化ホールが見えてきます。音響・照明・舞台設備が充実したとても恵まれた環境です。私達は普段その施設で活動しています。私達演劇部員の何よりも大切な場所です。思い出も友達もこれからも、皆このホールと共にあるから。
  そうして今日も私達は文化ホールへと足を急がせるのです。