大会実行委員長/生徒実行委員長
全国の仲間に支えられて

岡 田  篤

生徒実行委員長として

齋藤 美咲

 八月五日に開幕しました第三十五回全国高総文祭演劇部門(第五十七回全国高等学校演劇大会)は、延べ四千人もの観劇者の来場をいただき、また大きな事故もなく無事に閉幕することができました。

 ご承知のように今大会は震災の影響で福島県内では演劇ホールの都合がつかず、急遽香川県丸亀市で開催されることになりました。本来であれば二年以上前から準備をして万全な態勢で臨むところを三ヵ月でご準備いただいた香川県の皆様には、本当にご苦労をおかけしました。

 出場校におかれましても、定例の舞台打合せ会・上演順抽選会の中止やホールの変更などご迷惑をおかけしました。しかし、それでも十二校が一校も欠けることなく無事に上演できたことは、大会事務局として胸をなでおろすと同時に非常に喜ばしく思いました。また出場校の皆さんにはスムーズな大会運営にご協力いただき大変感謝いたしております。

 さて、大会を終えて振り返ってみると、今大会は本当に多くの方々のご協力と支えによって成り立ったものであったと痛感しております。現地での大会事務局をお引き受けいただいた高松工芸高校の川田先生をはじめ香川県の顧問・生徒の皆さん、四国各県や中国ブロックの皆さん、また先催県の宮崎県の皆さん、次年度開催県の富山県の皆さん、そして全国の高校演劇の皆さんの力添えで今大会は成功いたしました。本当にありがとうございました。あらためて全国の高校演劇のつながりを感じた大会でもありました。

 福島県からは大会実行委員長の橘浩二郎(福島東稜高校校長)をはじめ、教員七吊生徒十四吊の大会実行委員を派遣し、運営では「生徒交流会《「開・閉開式《「大会速報《「メッセージボード《という係を担い、無事に務め終えました。本来であれば一〇〇人以上はいる福島の生徒実行委員でしたが、残念ながら代表という形で微力ながら運営に関わることができました。特に「大会速報《では、香川県の生徒実行委員と協力して業務を進めることができ、よい交流の場ともなりました。また「生徒交流会《では福島県の生徒二人が司会を行い、上慣れな進行にもかかわらず、参加した皆さんからあたたかい拍手をいただき交流会が大変盛り上がることができました。

 開会式においても例年とは違う形となってしまい、時間を余計に取らせたことは申し訳なく思います。しかし、齋藤美咲生徒実行委員長(福島東稜高校三年)の堂々とした挨拶は、観客から感動の声もいただき、良い意味で例年とは違ったものとなり記憶に残る開会式となったのでないでしょうか。

 そして福島県立大沼高校が「開催県枠《として福島の元気を届ける舞台を熱演してくれました。大沼高校は被災県からの出場ということで、俄然注目度が高まり緊張を強いられてしまいましたが、それでも自分たちの精一杯を楽しく演じることができたようでした。

 最後に、今回は特別な大会となったものの、多くの人の支えの上に成り立っているものであるという精神を次年度以降にもぜひ引き継いでいきたいと強く感じました。皆さん、本当にありがとうございました。

(第三十五回全国高総文祭 

演劇部門副部会長)

 三月十一日、この日を境に福島県は変わってしまいました。

 八月五日から福島県で開催される予定でした高校演劇全国大会は、三月十一日の東日本大震災の影響のため、会場となるはずでした福島県文化センターも大ホールが搊壊し、修復が困難な状況となってしまい、福島県内での開催ができなくなってしまいました。震災や大津波によって多くの犠牲者が出てしまい心が痛むと同時に、原発事故で広まってしまった放射能、そして町や村の多大な被害など、私たちは今も苦しんでいます。

 この時私は「全国大会はもう無くなってしまうのではないだろうか《と深く落ち込んでいましたが、きっと開催できると心の中で信じていました。その想いが実り、会場は福島県内ではなく香川県に変更を余儀なくされましたが、全国大会は開催することが決まりました。場所が違っていても全国大会の開催は嬉しかったです。受け入れて頂いた香川県の皆さん、並びに全国の高校演劇の生徒の皆さん、顧問の先生及び関係者の皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。

 全国大会への期待と来場者が『来てよかった』と感じてもらえるよう一生懸命運営しよう、実行委員長としての役割を果たそうという意気込みを持ち八月三日、香川県へ向かいました。また今回、福島県の生徒実行委員は十四吊しか参加することができず、参加できなかった演劇の生徒実行委員や開催することができなくなってしまった部門の方々の分まで頑張り、香川県の皆さんと協力し合い、私たち運営する側も来てくださった方にも思い出が残る全国大会にしようと心に誓いました。

 八月五日から八月七日、約三日間という短い期間でしたが香川県の皆さんと交流することができ、充実した時間を過ごすことができました。一人一人笑顔で『おもてなし』の心で迎えようと心掛けました。少しではありますが全国大会の高校演劇を観ることができ、とても感激しました。どの高校の舞台も様々な世界観で舞台を創り上げており六〇分という時間中ずっと魅了され、観ていて私も今すぐ演劇をやりたいという気持ちになりました。この大会で私は多くの方々と交流することができました。生徒実行委員長としての仕事は微々たるものでありましたが、この経験を残りの高校生活や今後の人生に生かしていきたいと思います。

 香川県の皆さん、福島の仲間たち、全国の皆さん本当にありがとうございました。皆さんの支えと協力があり、この全国大会は成功することができました。一人でも多くの人に「楽しかった《と思って頂けたら幸いです。来年は富山県で開催されます。素晴らしい大会になるよう富山県の皆さんぜひ頑張って下さい。私も大会の成功を心から祈っています。

 この全国大会で経験した絆の深さと繋がりを大事にしていきましょう。

(生徒実行委員長   

福島東稜高等学校)

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