事務局通信
 各地から例年にない猛暑のニュースが届き続ける中、歴史と文化の街・長崎で、全国大会が行われました。会場も由緒ある長崎公会堂での開催となり、思い出深い方もいらしたのではないでしょうか。

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 常任理事会・理事会では、まず、二〇一二年度事業報告・会計報告に続き二〇一三年度事業計画・予算についての説明が行われました。予算状況は厳しくなってきており、民間支援の比率が高いままでの会計執行は不安材料を抱えています。そのため、協議事項として、事務局運営費を中心とした支出内容の見直しや広告費、協賛団体の増収入を図るとともに、会費の値上げについての検討を行うことになりました。各校の予算状況が厳しい中での会費値上げについては、ご意見もおありかと思いますが、前回の値上げから既に一〇年以上経過しており、また、年二回の全国大会の運営を維持するなど、今後の運営に耐えうる財政基盤を作るために、各都道府県でご検討いただき、次年度の理事会で意見集約を図りたいと考えています。
 長崎大会については、以前から収容人数一七〇〇名ということ、ホールスペースが狭く、入場後の誘導に厳しい条件であることなどが実行委員会の方から懸念材料としてあげられていました。大会期間中は猛暑のため体調不良を訴えるケースが生じる可能性もありましたが、当日の運営スタッフの努力により、大きな混乱もなく、スムーズに進行することができました。
 また、今回、パンフレットの中に折り紙が挟み込まれていましたが、これは「鶴ば折ろうで」のメッセージを、大会参加者全員で共有しようというものでした。折られた鶴は、長崎原爆の日に、原爆で亡くなられた多くの方のご冥福を祈念して供えられることになりました。多くの鶴が折られ、会場で集められていました。こうした思いも大会の中で大事にしていきたいものです。

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 四月の理事会で決定した「内木賞」につきましては、今大会から授与されることになります。これからの高校演劇に対して指針となる活動をしてきた学校に対して対審査員が協議の上、授与することになります。
 同じく協議事項となりました嘱託コーチの全国大会への関与については、直接的な指導の可否、大会進行中の出入りについての線引き等解釈が分かれる状況で、細則修正案の文言について曖昧性を回避することが重要であるとの意見が多く出され、事務局で再度修正案を提案することになりました。
従って、大会細則が修正されるまでは現行通りの扱いになります。

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 今年度の春季演劇大会は岩手県北上市での開催になります。東北三県開催の三年目となります。次年度は、香川県高松市での開催が決定していますが、それ以後については調整中です。開催地決定に向けて今まで開催したところも含めて、ご意見をお願いいたします。 
 また、四月の上演校打合会、常任理事会・理事会の開催時期についても検討を求める意見が出ました。さらに、茨城大会が六〇周年にあたること等、ご意見やアイディアをいただくことがらもあります。よろしくお願いいたします。

 (事務局・三上 実)


★ おしらせ

長崎大会は、天候にも恵まれ、多くの観客のみなさまが訪れました。運営に関しても、生徒実行委員を始め、多くのスタッフによる献身的な運営がおこなわれ、充実した大会となりました。
 本大会に先行して理事会が開催されました。理事会では、「2012年度決算報告」と「2013年度予算案」などが審議され、可決承認されました。本協議会の活動は、予算案の収入の部からもわかるように、多くの民間支援団体によって支えられております。東京工科大学 日本工学院、四国学院大学、また今年度より年間支援に加わってくださった桐朋学園芸術短期大学など多くの支援団体に心から感謝を申し上げます。

 (加藤)

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