復刊94号  WEB版


事務局通信
 一年の時の流れは早いもので、福岡大会の余韻を残しながら、次の神奈川大会に向けての最終調整をする時期となりました。
 昨年一二月に、十文字学園高等学校で行われた第三回常任理事会では、今まで継続的に取り上げられてきた協議題を中心に、新年度に向けての方向性が話し合われました。
 その中で、各都道府県でも情報交換が進められている「複数校合同公演の実施について」は、一部運動競技種目で特例で認められている統廃合対象校の合同チームとは性質が異なり、また、複数校の組み合わせに対する判断基準が不明確であることなどから、ブロック大会以上の参加については、現段階では結論は出せないということになりました。地区大会レベルでは、多くのところでこうした参加形態が認められており、参加機会の保証という点からも、今後とも議論を重ねていく余地はあります。
 
 また、中部日本ブロックから提案された「生徒講評委員会の設置」については、費用負担、生徒講評の枠などについて、問題点の検討がなされました。
 「講習・交流」の枠の中で、生徒自身が自分たちの活動を多角的にとらえる機会として、有効に活用してはどうかという点を活かしながら、四月の常任理事会・理事会において、さらにつめていき、福井大会での試行実施を目指したいと考えています。
 その他、神奈川大会において、従来の四分科会に加えて、指導者(顧問)対象で「表現教育における演劇の実践」についての研究分科会を設定したいという提案が示され、了承されました。全国大会はがき申し込みのページもあわせてご参照ください。「総合学習」の事例研究など意見交換が期待されます。
 また、中高一貫校の増加に伴う、同一校での中学課程在籍者の大会参加については、「現行の総文祭の実施規定からは認められない」「安全管理上の問題」などから、全国大会へは参加が認められないことと、「開催要項」及び現場対応の徹底を図ることとなります。
 さらに、インターネット経由の脚本の上演についても、現行の著作権許諾の手続きに従うことなども確認されました。
 今年度は、久々の関東圏開催の全国大会となります。多くの皆さんのご来場をお待ちしています。 (事務局 三上 実)