復刊98号 福井(鯖江)大会特集号  WEB版


特集
全国大会出場校による『舞台にこめるメッセージ』 全国大会出場校による『
舞台にこめるメッセー

また「熱い夏」がやってきた。高校演劇の全国大会が、今年は福井県鯖江市で開催される。地区大会から始まって、県大会・ブロック大会と上位にいくほど、すばらしい舞台に出会うチャンスは大きくなる。全国大会はその頂点に立つ最高の舞台である。きっと、役者もスタッフも、「この劇を上演するのはこれが最後」という気持ちで熱のこもった舞台に仕上げるだろう。
全国大会の舞台には、演劇をこえて高校生の生きている姿が見えてくる。演劇の形式も多様であり、テーマもさまざま。高校生の鋭い感性によって造形されたものをしっかりと受けとめたいものだ。わたしたち観客は、気合いを入れて舞台をみつめようではないか。
全国大会出場の11校の役者・スタッフからのメッセージを掲載しました。各校演劇部のみなさま、ご協力ありがとうございました。(上演順)

1.福井で実れ! 僕たちの『りんごの木』!!
僕たちの『りんごの木』の魅力を作文にしました。
り 臨場感溢れてます。
ん 「んー」と思わず唸ります。
ご ご機嫌ななめも直ります。
の のびのび楽しくやってます。
き キリがないので以上です。
りんごのように真っ赤に燃えた熱い舞台にします!
(北海道伊達緑丘高等学校)

2.Leaving School
もしかしたら、文化祭で終わっていたかもしれない『Leaving School〜振り返ることなく、胸をはって〜』。
それでもやっぱり終わらせたくないという思いがここまで運んできたのかもしれない。
大好きな場所。でもいつかは離れなければいけない場所。だから幕が下りるまでめいっぱい楽しんでいきましょう。

(千葉県立薬園台高等学校)

3.ずっしりずっしり
テーマが重い。ずっしり…。身の程知らずの私たちは、無謀にもこんな重いテーマを選んでしまいました。
『美術室から愛を込めて』
肩にくる。ずっしり…。胃にくる。プレッシャーもずっしり…。でも、見てくださる方々が重い気分のままで終わらないよう努力したつもりです。どうかご覧下さい。
(栃木県立宇都宮女子高等学校)

4.気合い入っています!!
私達三本木高校演劇部は初☆全国大会出場です。
何もかもが初めてのことばかりで苦労しましたが、ここまできたからにはやるしかない!! 部員数は少ないけど、応援してくれる人のためにも、この作品を残してくれた先輩のためにも、みんなで力を合わせて頑張ります。楽しいこと間違いなし! 観て損はさせません! さあ、パワーアップした『贋作 マクベス』をご覧あれゥ
(青森県立三本木高等学校)

5.摩訶不思議な世界へようこそ
初めまして。3年前に近畿大会初出場を果たし、3年連続して近畿大会に出場し、3度目の正直で全国出場を果たした私たち。辛くて悔しい思いをした分、今の私たちの闘魂は一味違う! そんな私たちのエネルギーを感じてください。
『愛すべき蛙たち』は摩訶不思議な部員が送る摩訶不思議なお話。どうぞご賞味あれ。
(大阪市立工芸高等学校)

6.上演にあたって
演劇部に入ってからの私たちはずっと無我夢中でした。練習が上手くいかなかったり、けんかしたり、自分たちの不甲斐なさに涙したことが何度もあります。でも、みんなで作ったこの『クラゲクライシス』を全国の舞台で上演することができて、本当に幸せです。
それもこれも沖縄県初の全国大会出場を喜んでくれた沖縄の高校演劇関係者の方々や、先輩、そして厳しく指導してくれた顧問の先生のおかげです。
私たちの熱いウチナーンチュ魂を感じて下さい。
(沖縄県立首里高等学校)

7.思えば遠くへ来たもんだ……
文化祭で初めて公演したときからは、脚本から何から大幅に(それはもう原形を忘れるほど)変えてきました。しかし、劇をみてくださる方に私たちの思いが分かるように、かつ、演じる自分たちも楽しんで舞台を作っていこうという気持ちは変わりません。鯖江では、登場人物たちの青春であり、私たちの青春であるこの『どよ雨びは晴れ』を精一杯演じたいと思います。
(香川県立丸亀高等学校)

8.呪 い
小学校の頃こっくりさんに呪われて大怪我をしたと言い張って聞かない顧問が書いた『ぽっくりさん』。
本番中に小道具が消えたり、ラストシーンで照明がつかなかったり、台本が三日前まで完成しなかったのもやっぱり呪いなんでしょうか。そして、全国大会に出場するのに部員がいっこうに増えてくれないのも、本番まで2ヶ月をきったのに配役が決まっていないのも…。無事鯖江で上演できることを祈る毎日です。
(島根県立松江工業高等学校)

9.東尋坊の断崖絶壁に立っているような冷や汗ですが…
福井で全国が! 北陸高校が?! 夢にまで見ても叶わなかった全国大会に、バスケットボールでもハンドボールでもなく、私達演劇部が出場することができるなんて! この日に向けて今まで準備してきて下さった人達・裏で支えて下さる人達の為にも、越前ガニの味の良さとパワーで頑張ります!『心の向こうに』何がある?
(福井県立北陸高等学校)

10.誇りをもって楽しく!
全国大会が刻々と近づいている中、私達は不安や焦り、そして期待で一杯の日々を過ごしています。『しこみ 〜おいしいラーメンの作り方〜』を制作し始めてから約1年。私達はこの作品とともに成長してきました。たくさんの思い出が詰まっています。
この作品を全国大会で演じられることを誇りに思い、最高の舞台にしたいです。
(三重県立四日市西高等学校)

11.ついにやってきました。頑張ります!
昨年の8月に、県大会の作品は『モンタージュ』で行こうと決めてから、南関東大会、そして全国大会にまで進めることになりました。全国大会に出られると決まっても、なかなか実感が沸いてきません。きっと舞台に立つ瞬間までそうなのかもしれません。関東大会からの出場は山梨県で初の全国大会出場となります。代表として恥ずかしくないよう練習の成果を思い切り舞台で演じたいと思います。ご期待下さい。
(山梨県立身延高等学校)